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春日皇后に献じた伊甚の屯倉

所在地千葉県いすみ市苅谷獅々谷
年代安閑天皇元年
登場伊甚国造稚子直、春日皇后、膳臣大麿、「日本書紀」の勅使(原典表記 内膳臣大麿)
出典日本伝説叢書 上総の巻

どんな伝承か

伊甚館の跡は、苅谷村字獅々谷にある。里伝ではこれを四天王天皇、あるいはひじ天皇と称し、宣化天皇四年に皇宮のため伊甚の屯倉を置いたという。社は南面し、内に幣を納めて安閑天皇を祭り、四妃を配祀するので、四天王天皇は四妃天皇の意であり、明治二年に四妃を四師と称し、後に天王祠としたのだという。『日本書紀』安閑天皇元年夏四月の条には、伊甚国造稚子直らが参上を怠って捕らえられ、恐れて後宮の内寝に逃げ隠れて春日皇后を驚かせた罪を贖うため、伊甚の屯倉を献じたと見える。里で獅子谷と称し伝えるのも、四妃天皇の名残であろうという。

原典より

伊甚館の跡は、苅谷村字獅々谷に在る。—— 日本伝説叢書 上総の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・1917年(大正6年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説叢書 上総の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・1917年(大正6年))

『日本伝説叢書 上総の巻』は、藤沢衛彦が大正六年に編んだ上総国の伝説集である。夷隅・長生・山武・市原・君津の五郡にわたり、地名の由来、社寺の縁起、城と武将の事跡、大蛇や狐つきの怪異、俚謡や民間の風俗を、口碑や『総国誌』などの地誌から集める。巻頭に著者の序と緒言を置き、上総国と郡の名義を説いたのち、郡ごとに町村の所在を添えた見出しで一話ずつ並べる。

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