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鞍馬の竹伐りの夜に仮死する僧

所在地京都府京都市左京区(鞍馬寺)
年代六月二十日
登場僧、衆僧
出典日本の憑きもの――俗信は今も生きている

どんな伝承か

鞍馬の竹切りは、山口堯充の『喜良善随筆』や『都名所図絵』などにも記された行事で、新しいところでは佐々木嘯虎の『鞍馬の竹取法会』がある。六月二十日の竹伐行事が済んだその夜、戌の刻になると、僧たちが陀羅尼経や神呪を唱えて一人の僧を仮死の状態に陥らせ、大桶七杯半の水で息を吹き返させた。本来はそこで託宣を聴いたのであろうが、のちには蘇った僧がそのまま護法善神社に参るだけになり、今ではそれも行われていないらしい。著者はこれを、護法実を立てて護法を憑ける行事の例に数えている。

原典より

六月二十日のいわゆる竹伐行事のあった日の夜、戌の刻に、一人の僧を衆僧が陀羅尼経や神呪によって仮死状態に陥らしめる。—— 日本の憑きもの――俗信は今も生きている(石塚尊俊・1959年(昭和34年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本の憑きもの――俗信は今も生きている(石塚尊俊・1959年(昭和34年))

『日本の憑きもの――俗信は今も生きている』は、石塚尊俊が昭和三十四年に著した研究書である。狐・犬神・蛇などの動物霊が人に憑くという俗信と、それを操るとされる家筋について、全国の伝承と近世以来の文書を集めて論じる。出雲・隠岐・豊後・土佐では筋の家の割合や縁組の偏りを調べ、憑きもの落としの行法や家の神とのつながりまでを七章で追っている。

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