山頂の井戸水を汲んで飲むと産が軽くなり
どんな伝承か
弘法山を一番高く登っていくと井戸があり、その水を汲んで帰って飲むとお産が軽いといって、汲みに来る人があった。また夜中に登って願をかけると乳の水が出るといい、乳の出ない人が人に見つからないように行って飲めば必ず乳が出たという。井戸は木で枠ができていて戦争中まであり、白い水が出たと語られる。『新編相模国風土記稿』には弘法加持水として、弘法山の釈迦堂の堂前にあり、中頃掘って井としてから水が減った、地下五、六尺に水がある、と記されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
秦野市史 別巻 民俗編――伝説・妖怪(秦野市(編)・秦野市史・自治体史(民俗))
『秦野市史 別巻 民俗編』所収の妖怪・伝説(一〇〇話を七分類で収載)。神奈川県秦野市に伝わる口承を採録する。