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火事と嵐を予言した旅僧と弘法山

所在地神奈川県秦野市曽屋(弘法山)
年代不明
登場弘法大師、百姓仁左衛門、旅僧
出典秦野市史 別巻 民俗編――伝説・妖怪

どんな伝承か

弘法大師が弘法山のお堂で修行したことから弘法山と呼ぶようになったと、西大竹や寺山の話者は語る。本町と戸川の話者によれば、大師は近くの家に世話になりながら山へ通って修行し、近く火事があるといった予言をして的中させたので、偉い坊さんだと山に名がついたという。文献では、まだ無名の旅僧だった大師が百姓仁左衛門の家に逗留し、人々が建てた山頂の小屋で修行した。ある日、麓で今夜火事があると告げたが誰も信じず、夜半に本当に火が出た。里人は放火を疑って山へ押し寄せたが、僧は黙禱ののち風雨の襲来を予言して帰らせた。たちまち黒雲が空を覆い大嵐となり、人々は畏敬した。僧は西へ旅立ち、山は弘法山と呼ばれるようになった。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

秦野市史 別巻 民俗編――伝説・妖怪(秦野市(編)・秦野市史)

『秦野市史 別巻 民俗編――伝説・妖怪』は、神奈川県秦野市の市史のうち、民俗編の口承の部分を収めたものである。前半には市内で聞き取った動物・神仏・妖怪・人や村に関する話を地区名とともに載せ、河童やセンタク婆さん、グアン婆さんなどの妖怪譚を含む。後半の第四節「伝説」は一テーマ一話の方針で百話を採り、動物・植物、水、石・岩、山・坂・道・畑、塚、祠堂、家・村の七つに分け、既刊の類話を〔文献〕として要約して添える。

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弘法大師予言火事風雨弘法山黒雲大嵐修行

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