ミカボの方から来る足の速い雨雲
どんな伝承か
竹沢では、ミカボの方角から湧き出る雲は足が速いといわれた。刈り取った小麦を三把まとめる暇もないうちに押し寄せてくるほどで、この雲がもたらす雨を「ミカボの三東雨」と呼んだ。雲がどの方角から出たかを見て、雨が来るまでの早さを読んだ言い習わしである。
原典より
ミカボの方角からでる雲は、小麦を刈って三把まるめないうちに、とても早くやってくるもので「ミカボの三東雨」という(竹沢)。—— 笠懸村誌 別巻2 資料編 民俗篇(笠懸村誌) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
笠懸村誌 別巻2 資料編 民俗篇(笠懸村誌)
『笠懸村誌 別巻2 資料編 民俗篇』は、笠懸村の村誌の別巻にあたる資料編のうち、民俗篇の一部である。竹沢・鹿の川・北山・山際・岩宿などの集落に伝わる民間信仰を収め、産泰様や大間々の道了様への参詣、オサキ使い、ものもらいや百日咳のまじない、地震・雷・雹のときの唱え言、赤城山の雲を見る天気占いなどを記す。俗信・まじない、天候や動物に関する俗信、仏教民俗、忌詞の項からなり、各条の末に伝える集落名を添える。