狐のお産を手伝った産婆
どんな伝承か
御殿女中を勤めたこともある大峡という産婆のもとへ、割出町の呉服商の土屋家から迎えがあった。慌てて行って出産させ、産湯をつかわせ、奥座敷でもてなしを受けて帰ったが、次の日に礼に行くと、その家の嫁はまだ出産していないという。割出町の豪家の婚礼の帰りに重箱を狐からとられたという話もあり、大峡は狐のお産を手伝わされたのだとわかった。この話は『下花沢台坂の狐』として伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
米沢市史 民俗編――伝説(米沢市(編)・米沢市史・自治体史(民俗))
『米沢市史 民俗編』第八章口承文芸所収の伝説。山形県米沢市に伝わる鳥獣草木・山川湖沼・地蔵社寺の伝説を採録する。