十六団子を焼いて食べる大平の初午
どんな伝承か
米沢市の南原地区の大平では、初午の日に団子の木に十六個の団子を挿しておき、それを焼いて食べたという。群馬県の山あいでも繭の形の団子を十六こしらえ、家の中や屋敷の神々、蚕の神に供えてジュウロクデンジと呼んだそうで、大平の例はこれとたいへんよく似ている。蚕の神とされるオシラサマは、十六という数と深く関わることが知られている。
原典より
同市南原地区の大平でダンゴの木につけた十六団子を焼いて食べたなどの例があるように、…—— 置賜の庶民生活2(民間信仰)――俗信・ワカ・死霊(置賜民俗学会ほか・置賜の庶民生活) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
置賜の庶民生活2(民間信仰)――俗信・ワカ・死霊(置賜民俗学会ほか・置賜の庶民生活)
『置賜の庶民生活2(民間信仰)』は、置賜地方の民間信仰を、奥村幸雄・武田正・湯川洋司・戸川安章が項目ごとに分担して書いた民俗誌である。人の一生や食物・病気の禁忌、天気占い・作占い・予兆とまじない、ワカ(巫女)、病を治す薬師・道祖神・不動・地蔵、死霊と魂招び・死水の習俗を、古老からの聞き書きや家伝の書付、近世の記録を交えて記す。「禁忌・卜占・予兆」「生活の中の神々」「仏・地蔵」「死霊」などの部に分け、項の末尾に執筆者名を記す。