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白隠禅師を呼びつづけた大入道

所在地岐阜県美濃加茂市山之上町(岩滝山)
年代伝承
登場白隠禅師、白隠禅師、岩で座禅を組んだ禅僧
出典美濃加茂市史 民俗編――伝説

どんな伝承か

白隠禅師が山之上の岩滝山にこもって修行していたころ、草庵から百メートルほど離れた峰の頂に、小さな祠と並んで畳一枚ほどの平らな大岩があった。村人は傘石と呼び、たたりがあるといって誰も近寄らなかったが、眺めのよいこの岩を禅師は好み、上で座禅を組んだ。村人が恐れて下りるよう勧めても、禅師は黙って座りつづけた。その晩から、背丈が二メートルを超える大入道が庵に現れ、禅師の当時の名で「鶴公」と何度も呼んだが、禅師は振り向きもしない。怪しい大男は六、七晩通ってきたものの、禅師の心の強さに負けて二度と姿を見せなくなった。この岩はたたり石、かさね石とも呼ばれ、いまもゴルフ場を見下ろす山腹にあるという。

原典より

こうしたことが六〜七夜もつづいたが、さすがの怪物も禅師の精神力にうちまかされて、それきり姿を現わさなかったという。—— 美濃加茂市史 民俗編――伝説(美濃加茂市(編)・美濃加茂市史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

美濃加茂市史 民俗編――伝説(美濃加茂市(編)・美濃加茂市史)

『美濃加茂市史 民俗編――伝説』は、美濃加茂市の市史民俗編のうち、第一三章「俗信」と、第一四章「伝説 昔話 世間話」の総説および第二節「伝説」を収めたものである。天候・農事・人事にかかわることわざと俗信、民間療法、樹木の禁忌を挙げたうえで、伊深・蜂屋・太田・三和など市内各地区に伝わる三度栗、龍宮さまの淵、火塚、山男、かぶと淵などの伝説六十四話を記す。昔話・世間話の節は含まず、伝説の多くは題に伝承地区の名を添える。

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