和尚が教えた燧石と燧坂
どんな伝承か
大字横道に盤坂という坂道がある。昔この坂に一人の老婆が住んでいた。あるとき旅の和尚を一夜泊めたところ、翌朝はひどく寒く、炉の火がなかなかおこらずに老婆は困り果てた。それを見た和尚は自分の持っていた白い石を取り出し、その石で火をおこす法を教えたという。石は燧石で、この場所からもいくらでも採れたことから、以来ここを燧坂と呼ぶようになったと伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
船引町史 民俗編――昔話と伝説(船引町(編)・船引町史・自治体史(民俗))
『船引町史 民俗編』第十一章所収の昔話と伝説。福島県船引町(現田村市)に伝わる口承を採録する。