竜子の名を負う竜子山の由来
どんな伝承か
大字横道の伊母礼沢という所に伊母礼という人が住んでいた。その娘を竜子といい、狩人をしている若者と平和に暮らしていた。ある日、若者がいつものように弓矢を持って狩に出たが、午後になって空がにわかにかき曇り、雨は四日間も降り続いた。竜子は帰らぬ若者を探しに出て三ヶ月も山中をさまよったが、ついに見つけられず、山の中腹に宇賀御魂神社を建て、その社が完成した日に力尽きて息絶えたという。以後、その社を祀った山を竜子山と呼ぶようになった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
船引町史 民俗編――昔話と伝説(船引町(編)・船引町史・自治体史(民俗))
『船引町史 民俗編』第十一章所収の昔話と伝説。福島県船引町(現田村市)に伝わる口承を採録する。