谷地を埋めて造った堀越の土樋
どんな伝承か
田村郡船引町の大字堀越に、土樋と呼ばれる場所がある。字早坂から水を引いて字永橋へ通ずる水路のことで、途中の百余間にわたる谷地を埋めて土の樋を造ったものだという。永橋から本郷方面の田地を灌漑し、旱魃を防ぐ役に立ったものだといわれた。いつ頃の工事であるかははっきりしていないが、堀越の舘主が磐城氏に滅ぼされたのち帰農して地域の開拓に力を注いだと伝えられるので、その時代のものであろうといわれている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
船引町史 民俗編――昔話と伝説(船引町(編)・船引町史・自治体史(民俗))
『船引町史 民俗編』第十一章所収の昔話と伝説。福島県船引町(現田村市)に伝わる口承を採録する。