移川に沈んだ大倉の水晶の碁盤
どんな伝承か
昔、田村郡船引町の大字大倉にあった館の主が敵に攻められたとき、家宝にしていた水晶の碁盤を移川へ投げ捨てて落ちのびたという。あとになって村人が川をせき止め、水をはらって碁盤を探したが、水をはらい終わる頃になると決まって大水が出た。そのため今に至るまで水晶の碁盤を探しあてた者はないと伝えられている。この話は『移小学校郷土誌』に載るものである。大倉には天正十五年に伊達政宗に攻められたという大倉舘の跡も伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
船引町史 民俗編――昔話と伝説(船引町(編)・船引町史・自治体史(民俗))
『船引町史 民俗編』第十一章所収の昔話と伝説。福島県船引町(現田村市)に伝わる口承を採録する。