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本能寺で信長の懸負

所在地京都府京都市中京区(本能寺)
年代六月二日
登場明智光秀、織田信長、小泉松卓、織田信長、懸負とされた側、循環暦の著者
出典日本の俗信 1――迷信の実態

どんな伝承か

小泉松卓の『循環暦』が挙げる懸負の例として、六月二日に信長が明智に懸負したことが記される。本書はここに松卓の作為を見る。六月二日に戦を仕掛けたのは光秀であり、光秀が勝ったのだから、本来は光秀の懸勝と書くべきところ、その日が図表で黒星にあたるため、わざと信長の懸負としてある。信長から仕掛けた戦ではないのに、星標に合うように勝敗を書き込めば的中するのは当然で、羽事手三密の効き目ではないというのが本書の見方である。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本の俗信 1――迷信の実態(迷信調査協議会(編)・日本の俗信・1949年(昭和24年))

『日本の俗信 1――迷信の実態』は、迷信調査協議会が編み、昭和二十四年に初版を出した迷信調査の報告書で、昭和五十四年に洞史社が復刻した。文部省が昭和二十一年に企画し、全国の小学校を通じて行った慣習状況調査をもとに、暦・日の吉凶・方角・妖怪・占い・民間療法・農漁業にまつわる迷信を統計と解説で扱う。第一章を古畑正秋・今野圓輔らの分担執筆とし、第二章に昭和二十四年度調査の手引、第三章に各地の言い習わし集、第四章に天文暦法の迷信の解明を置く。

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