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牛を引いて雨を乞う神明神社の十の池

所在地福井県鯖江市水落町(十の池)
年代伝承(口承)
登場泰澄、池をつくったと伝わる僧
出典鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説

どんな伝承か

水落の神明神社の境内には、十の池と呼ぶ三日月形の池がある。昔、泰澄大師が越前各地を開いたとき、農民の水利のために一夜で同じ形の池を十か所つくり、その一つがこれだという。池の底には、もと河端の湯の花にいた牛が二匹沈んでいると言われる。日照りが続くと、ここで雨乞いが行われた。神主がくじで日取りを決めて池をさらい、三日後にまたさらい、さらに三日後に牛引きをする。小黒町と水落の十五歳以上の独り身の男からくじで七人を選び、牛の鼻に苧縄を通させ、四百人を超える村人が「雨が降らないと湯の花に返すぞ」と叫びながら河端の方へ引く。たいてい三日と経たずに雨が降ったという。

原典より

水落神明神社の境内に三日月形の池がある。—— 鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史)

『鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説』は、福井県鯖江市の市史のうち、史料編第一巻の民俗編にあたる巻である。市内の各町に伝わる伝説を、町名を添えて収め、泰澄・親鸞・弁慶にまつわる木や岩、山姥やてんぐ、たたりのある一本杉、地名の由来を記す古文書の写しなどを載せる。自然物・岩石・動物・家屋敷・城跡・道・橋・寺院・塚墓・人物・事件の項に分け、後半には昔話・笑い話・果なし話と田植え唄などの民謡を置く。

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