本尊を守る蛇が現れた徳竜山西福寺
どんな伝承か
西福寺は元禄年間まで、西鯖江の十三字、今の水仙湯のある所に建っていた。その南西二百メートルほどに竜源田と呼ぶ地籍がある。昔ここは一帯が池で、湧き水がこんこんとあふれ、榛の木が生い茂っていた。ある夜、池のあたりに赤々と光がさすので住職が出かけてみると、蛇の姿をしたものが現れ、我は西福寺の御本尊をお守りする者だと告げて、池の中へ沈んでいったという。このことから寺の山号を徳竜山と呼ぶようになった。
原典より
西福寺は元禄年間まで西鯖江十三字(今の水仙湯)にあった。—— 鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史)
『鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説』は、福井県鯖江市の市史のうち、史料編第一巻の民俗編にあたる巻である。市内の各町に伝わる伝説を、町名を添えて収め、泰澄・親鸞・弁慶にまつわる木や岩、山姥やてんぐ、たたりのある一本杉、地名の由来を記す古文書の写しなどを載せる。自然物・岩石・動物・家屋敷・城跡・道・橋・寺院・塚墓・人物・事件の項に分け、後半には昔話・笑い話・果なし話と田植え唄などの民謡を置く。