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弁慶岬に残るわらじの足跡

所在地北海道寿都郡寿都町(弁慶岬)
年代伝承(口承)
登場武蔵坊弁慶、源義経
出典日本伝説大系 第1巻

どんな伝承か

兄頼朝の軍勢に追われた源義経の主従は、平泉をひそかに脱して蝦夷地へ渡り、今の寿都町の弁慶岬あたりにしばらく留まって岩内方面の様子をうかがっていた。一行にいた怪力の武蔵坊弁慶は、退屈のあまり土地のアイヌを集めて角力を取っていたが、中には岩を投げて力自慢をする者もいた。弁慶はその程度で得意になるなと笑い、近くの大岩を軽々と抱え上げ、太い足でどしんどしんと四股を踏んだ。あまりの力に足元の岩がめり込み、わらじ履きの足跡が今も残るという。のちに一行は岩内で刀を置く場所に困り、弁慶が岩をひねって刀掛けを作ったとも伝える。

原典より

昔々、源義経九郎判官の主従一行は、兄頼朝の軍勢に追われ、奥州の平泉より密かに脱出し、遙々北の果て、蝦夷地へと渡って来ました。—— 日本伝説大系 第1巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第1巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第1巻』は、叢書『日本伝説大系』のうち北海道と青森県の伝説を収めた巻である。人間の始めやコロポックル、アイヌの神謡、岩木山一代記、おしら祭文、義経や弘法大師の事跡、狐や大蛇の話、地名や神社の由来などを、口承の資料を中心に採る。伝承地を記した例話を冒頭に置き、〔類話〕〔文献〕〔参考〕の欄で各地の類話の梗概と近世以後の文献の原文を添える編み方をとる。

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