旧家に伝わる弁慶の借用証文
どんな伝承か
松前町の旧家に、弁慶が記したという借用の証文が大切に保存されていたと伝わる。文面は『大豆五斗借用す時の柳営より弁ずべし 武蔵守弁慶承之』というもので、大豆五斗の借用を武蔵守弁慶なる者が承知したという体裁になっている。義経主従が蝦夷地へ渡ったとする言い伝えの一つとして、『北藩風土記』がこの話を書き留めている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第1巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第1巻』は、叢書『日本伝説大系』のうち北海道と青森県の伝説を収めた巻である。人間の始めやコロポックル、アイヌの神謡、岩木山一代記、おしら祭文、義経や弘法大師の事跡、狐や大蛇の話、地名や神社の由来などを、口承の資料を中心に採る。伝承地を記した例話を冒頭に置き、〔類話〕〔文献〕〔参考〕の欄で各地の類話の梗概と近世以後の文献の原文を添える編み方をとる。