霊夢が掘り出した日持の一字一石
どんな伝承か
松前の妙光山法華寺の沿革には、日持上人の渡海の次第が記されている。上人は永仁四年の六月、津軽の石崎から船を出し、蝦夷地の石崎に着いて土地の人々を教化したという。上人がこの地に埋めた一字一石や仏像は、のちに志苔の領主小林良景が見た霊夢によって掘り出されたと伝えられている。『北海道寺院沿革誌』が引く寺の記録である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第1巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第1巻』は、叢書『日本伝説大系』のうち北海道と青森県の伝説を収めた巻である。人間の始めやコロポックル、アイヌの神謡、岩木山一代記、おしら祭文、義経や弘法大師の事跡、狐や大蛇の話、地名や神社の由来などを、口承の資料を中心に採る。伝承地を記した例話を冒頭に置き、〔類話〕〔文献〕〔参考〕の欄で各地の類話の梗概と近世以後の文献の原文を添える編み方をとる。