山の神に宿を貸したマタギと十二人の子
どんな伝承か
昔、小玉レッチュと杉野レッチュという二組のマタギが、山に小屋掛けをしていた。あるとき小玉レッチュの小屋に、カクラさんと呼ばれる山の神がやって来て、産をしたいから宿を貸してほしいと頼んだ。ところが小玉レッチュは意地悪く断ってしまう。杉野レッチュのほうは同情して、ミツ木の柴を敷いて床を作ってやった。カクラさんはそこで十二人の子を産んだが、子供たちは生まれるとすぐに、どこかへ飛んで行ってしまったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第2巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第2巻』所収の「文化叙事伝説」64話(岩手・宮城・秋田)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。