馬に引かれて厩に入った河童
どんな伝承か
山口の池内様のところの若い衆が、川へ馬を入れに行った。すると河童が馬の尻尾につかまったまま、家まで上がってきてしまった。河童は水気がなければ力が出ない。馬の草を洗うための木櫃に水を汲んで入れ、草を洗った水をこぼしてしまうと、河童はその木櫃の下に隠れていた。殺すと言うと、この川筋にはもういないから許してくれと言って、頭の皿に手を上げて詫びた。それからこの川筋には河童がいなくなったという。
原典より
<高木——「河童退治」柳田——「河童石」>山口の池内様てなんす、若勢いで有ったわげっす。—— 日本伝説大系 第2巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第2巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第2巻』所収の「文化叙事伝説」64話(岩手・宮城・秋田)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。