田植を手伝う野上の如来寺の地蔵
どんな伝承か
双葉郡大熊町の野上字地蔵前には、昔、如来寺という寺院があり、その門前には地蔵尊が立ち並んでいたという。五月の田植のころになると、この地蔵尊は小児の姿と化して鼻どりの役をつとめ、人手のない貧しい者を助けてくれたと言い伝えられている。『双葉郡郷土誌』が伝えるところで、地蔵が働いたという田植の情景だけが、地蔵前という土地の名とともに語り継がれてきた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第3巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第3巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全65話(山形・福島・新潟)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。