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古蓑の下に逃れた地蔵尊

所在地福島県大沼郡会津美里町
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典日本伝説大系 第3巻

どんな伝承か

大倉の爺と婆が人手がなくて困っていると、小僧が現れて手伝ってくれた。その晩は韮卵などで馳走をしたが、口に合わなかったとみえて、食ったものを吐きながら帰った。その跡を辿ってみると堂に行き当たり、小僧の正体が地蔵と知れたという。小僧が鼻取りの合間に石の上に腰を下ろして休んだので、その田を地蔵免と呼ぶようになった。八十年ばかり前にこの村で大火があった時には、墨染めの衣の僧が家の周りを巡っていて、当家だけが類焼を免れたという。後に落雷で地蔵堂が焼けた時、家の角の石の上に置いた古蓑をのけてみると、木の地蔵尊が下から出てきた。地蔵みずから避難されたのだろうといって、家人はこの石を大事にしている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第3巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第3巻』は、山形・福島・新潟の三県に伝わる伝説を集めた叢書『日本伝説大系』の一巻である。湖水の干拓、鮭の大助、八百比丘尼、弥三郎婆、安達ヶ原の鬼婆、産女、雪女房、河童などの話のほか、松・杉・石・池・清水・温泉・長者にまつわる伝説を、口承資料を主に採っている。全体は「文化叙事伝説」と「自然説明伝説」に分かれ、各項目は例話と伝承地を掲げ、〔類話〕〔文献〕〔参考〕で近世以後の史料や県外の類例を補う。

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