供木の焼印を押された嫁入りの桐
どんな伝承か
会津では女の子が生まれると桐の木を植えるならわしがあった。嫁入りのときに箪笥を作ってやるためである。父は妹四人のために尾岐の山畑に桐を植えた。大東亜戦争も終りに近い昭和一八年頃、役場の係がやってきて、桐の根元に「供木」と書かれた焼印を押し、お国のためにと無償で切り倒した。何に使ったのか今もってわからない。他の家の桐の木も、みな同じ運命をたどった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)