息子の死の翌年に倒れた栗の木
どんな伝承か
私は田舎育ちなので、子どもが生まれたらこの子が元気に育つようにと木を植えていた。子供は七人いる。そのうち一人の息子が四一歳で亡くなった。すると昨年の台風で、一本の大きな栗の木が倒れた。因縁というものはあるのだなとつくづく思う。今は孫のために植えている。その孫が、これはぼくの木よね、と言って、すくすく育った樫の木に縄をさげ、ぶらんこをして喜んでいる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)