潮の差し引く岩井戸と猿鬼の宮
どんな伝承か
『能登名跡志』の記事。当目村は方々に散村となっており、蓮花坊という所が往来にあたる。千毒という川の中に岩井戸と呼ぶ不思議な洞があり、海辺から三、四里も山奥であるのに潮の差し引きがあって、烏賊などを吹き出したこともあるという。昔この洞に猿鬼というものが住んで人を取ったので、大穴持命が退治し、その霊を祭ったのが今の猿鬼の宮であると記す。ほかにも猿鬼退治にまつわる旧跡が方々に残っているという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第6巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第6巻』所収の「文化叙事伝説」全44話(福井・富山・石川=北陸)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。