幅が平に大蛇を狩り込んだ池
どんな伝承か
願教寺山のふもと、小池の奥にあたる幅が平という場所に、狩込池と呼ばれる池がある。周囲はおよそ二キロ、老木の茂みに囲まれて水をたたえている。かつて泰澄大師が白山の千蛇が池にいた大蛇を分け、この池へ狩り込んだことからその名がついたと伝える。小池と石川県との境には剣が岩という山があり、その岸壁には一振りの剣が突き立てられている。これは狩込池の大蛇がふたたび暴れ出すのを大師が案じ、剣の影が水面に映る位置へ刺したものだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第6巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第6巻』は、富山・石川・福井の北陸三県の伝説を集めた伝説集成の一巻である。神々の国争い、弘法大師や義経の遍歴、片目の魚、猿神や化物の退治など、伝承地を示した話を掲げ、県別の類話と古記録の文献記事を添える。巻末に福田晃の解説「主人公にたどる伝承世界」と、県ごとに近世の地誌から市町村史・民話集までを並べた使用資料一覧を置く。