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雲原の里に生まれた鬼の子

所在地京都府福知山市字雲原
年代伝承(口承)
登場源頼光、源頼信、夷賊を退治した武将、鬼童を捕らえた武将
出典日本伝説大系 第8巻

どんな伝承か

三但の境に雲原という一郷がある。千丈ヶ嶽の西南にあたり、雲原から鬼の岩窟までは二里余りだという。源頼光が夷賊を退治したのち、捕らわれていた女たちはそれぞれ故郷へ帰ったが、一人だけ狂気となって故郷を忘れ、雲原の里にとどまって民家の食を乞うた。その秋、女は男子を産む。生まれながらに歯がそろい、よく物を言い、七、八歳のころには人にすぐれた力で石を打って猪や猿を捕らえ、裂いて食った。郷の人は鬼の子だと恐れつつ捨て置いたが、遠ざけて食も与えなくなると、鬼童はどこかへ去った。のち都に出て頼光を父の敵と狙ったが、市原野で捕らえられたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第8巻』は、黄地百合子・酒向伸行・田中久夫が滋賀・京都・兵庫の三府県を分担して執筆し、福田晃がまとめた伝説集である。丹波の湖を神々が切り開いた国造りの話、神同士の争い、英雄や長者の盛衰、蛇と人の話、魚・鳥・石・塚・祠堂の由来などを、各地の口承や記載資料から集める。第一部「文化叙事伝説」と第二部「自然説明伝説」に分け、各話を例話・類話・文献・参考の順に並べ、高木敏雄・柳田国男の対応する話名を付す。

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