置き去りにされた三つの高麗山
どんな伝承か
大山町に伝わる話。高麗山は今、三つの山からできており、中央の高い山を唐山、東を高麗山、西をおびら山と呼ぶ。昔、唐と高麗が日本と山比べをしようと考え、それぞれ大きな船に自国の山を積んで運んで来た。日本では大山と比べることに決まったが、唐と高麗の者は大山があまりに高いのに驚き、勝ち目がないと見て、自分たちの山をそのまま置いたまま国へ逃げ帰ったという。残された山が今も並んでおり、三つをまとめて高麗山と呼んでいるのだと伝えている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第11巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第11巻』は、山陰の鳥取・島根両県の伝説を集めた日本伝説大系の一巻である。矮姫による穀物の伝来、大山の山くらべ、伯耆の白兎、雲州皿屋敷、七尋女房、牛鬼、隠岐の後鳥羽上皇などを、伝承地を明記した口承の例話で示し、類話と近世以降の文献を添える。「文化叙事伝説」「自然説明伝説」の部に分けて話ごとに番号を付し、凡例のとおり例話・類話・文献・参考の順に並べ、多くの話に高木・柳田による伝説名を添える。