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粟島の岩屋で鉦を打ち続けた娘

所在地鳥取県米子市彦名町(粟島神社)
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典日本伝説大系 第11巻

どんな伝承か

伯耆の粟島の里には漁師の家が十一軒あり、粟島神社の講をつくって月に一度ずつ宿を回していた。あと一軒あれば一年でちょうど一巡りするのにと話していると、どこからか漁師が一人やって来て仲間に加わった。その男の番になると一同を浜へ導き、海中の御殿へ案内して一週間もてなした。帰り際に出された人魚の肉を、皆は気味悪がって道々捨てたが、一人だけ包みを持ち帰り、その家の十八の娘が食べてしまう。娘は幾人の夫を送っても年を取らず、ついに粟島山ふもとの岩屋に入り、干し柿を一つずつ食べ鉦を叩きながら衰えていった。八百歳であったので、村人は八百姫宮として丁重に祀ったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第11巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第11巻』は、山陰の鳥取・島根両県の伝説を集めた日本伝説大系の一巻である。矮姫による穀物の伝来、大山の山くらべ、伯耆の白兎、雲州皿屋敷、七尋女房、牛鬼、隠岐の後鳥羽上皇などを、伝承地を明記した口承の例話で示し、類話と近世以降の文献を添える。「文化叙事伝説」「自然説明伝説」の部に分けて話ごとに番号を付し、凡例のとおり例話・類話・文献・参考の順に並べ、多くの話に高木・柳田による伝説名を添える。

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