桑尾の春宮と正月七日の祝い
どんな伝承か
土佐郡土佐山村の桑尾に祀られている春宮さまは、平家のさる高貴な人の奥方を祀ったものだと伝えられる。奥方は讃岐で夫を失い、腰元を連れてこの地まで落ちのびてきたが、腫物を患って亡くなったという。その命日が正月七日にあたるため、桑尾では元日に祝いをせず、七日になってから正月の祝いをする習わしが今も続いている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第12巻』は、四国四県(香川・愛媛・徳島・高知)の伝説を話型ごとに集めた伝説集成の一巻である。神々の争いや大人の足跡、弘法大師の彫り残しや麦の種、英雄の誕生、長者、人柱、蛇聟、狼の報恩、化猫退治、首切れ馬、夜泣石、地蔵の霊験などを、町村誌や地方の伝説集、昭和五十三年度立命館大学説話文学研究会の採集調査稿から採る。百三十九話に通し番号を付け、各話に伝承地と出典、高木・柳田の分類名を添え、県別の〔類話〕と〔文献〕を続ける。