こげ渕の怪物と川内さま
どんな伝承か
土佐山村の長谷にこげ渕という渕があり、昔は牛鬼が棲んでいたという。あるとき村一番の猟師がひとりでぬた撃ちに出ると、担ぎ棒ほどもある大きなみみずが渕のほとりを這っていた。そこへ畳八枚ほどの大蟇が現れてみみずを一口に呑み、さらに丈七尺の怪物が出てきて大蟇を食ってしまった。猟師がくろがね弾で怪物を撃つと血が七日七夜流れ、後に七尺ほどの骨が出た。この場所を牛鬼渕と呼び、川中の岩の上に小祠を立てて、村人は川内さまと崇めたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第12巻』所収の「文化叙事伝説」全139話(香川・徳島・愛媛・高知=四国)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。