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蓑の代わりに山吹を捧げた娘

所在地東京都荒川区(山吹塚)
年代伝承(口承)
登場高畑三左衛門、豪族
出典日本伝説大系 第5巻

どんな伝承か

泊船軒の内には山吹塚と呼ばれるものがある。鷹狩りの途中で急な雨に遭った太田道灌が、路傍の農家で蓑を借りようとしたところ、出てきた少女が何も言わずに山吹の花を差し出した。意味が分からず腹を立てて帰った道灌に、家臣の一人が、七重八重の歌に託した返事なのだと説いた。道灌は深く恥じ入り、それから和歌の道を学ぶようになったという。山吹の里は三河島町の花の木で、近くに住んでいた豪族高畑三左衛門の娘が花を捧げたとも伝えられる。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第5巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第5巻』は、叢書「日本伝説大系」の一巻をなす伝説資料集である。埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨の伝説を扱い、二つの太陽、蹴裂明神、ダイダラボッチ、平将門、源頼朝、豪徳寺の招き猫、黒塚、山の背競べ、親捨てなどの話ごとに、口承を重んじて選んだ例話を掲げる。各項は例話に〔類話〕〔文献〕〔参考〕を添え、類話は伝承地ごとに梗概で示し、文献は近世以後の史料を原文で抄出し、柳田・高木の分類による話型名を併記する。

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