家康が褒めた弓削神社の御詞松
どんな伝承か
弓削神社の鳥居の前に、たいそう古い松があった。天正十年三月、徳川家康が甲斐へ入った折にこの社へ立ち寄り、しきりにこの松を褒めたので、それ以来「御詞松」と呼んで大切にされてきたという。しかし今はもう枯れてしまった。西八代郡市川大門町に伝わる話で、『甲斐伝説集』が収める。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第5巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第5巻』は、叢書「日本伝説大系」の一巻をなす伝説資料集である。埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨の伝説を扱い、二つの太陽、蹴裂明神、ダイダラボッチ、平将門、源頼朝、豪徳寺の招き猫、黒塚、山の背競べ、親捨てなどの話ごとに、口承を重んじて選んだ例話を掲げる。各項は例話に〔類話〕〔文献〕〔参考〕を添え、類話は伝承地ごとに梗概で示し、文献は近世以後の史料を原文で抄出し、柳田・高木の分類による話型名を併記する。