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人喰い松と呼ばれた出世松

所在地東京都渋谷区上通三丁目(人喰い松)
年代伝承(口承)
登場人喰い松、出世松、須田仙太郎、鈴木綱吉、長田伝吉、宇田川町の歯科医・移転の出願者、移転問題の発起人、枝を切った町会議員
出典日本伝説大系 第5巻

どんな伝承か

渋谷の上通三丁目にあった松は、下に塚を抱き、元禄のころ植えられたと伝えられていた。区画整理の妨げになるとして昭和五年に移転の許可が下りると、相談の帰りに発起人が道で転んで肋骨を折り、木に手を出した料理人五人が高熱を出すなど災いが続いた。以前に枝を切った町会議員の一家七人が死んだ話まで蒸し返され、人喰い松と呼ばれて騒ぎになる。蛇神が棲む、弁財天が宿るとも言われ、供養ののち出世松と改めて移されたが、松は枯れ、今は小祠だけが残る。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第5巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第5巻』は、叢書「日本伝説大系」の一巻をなす伝説資料集である。埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨の伝説を扱い、二つの太陽、蹴裂明神、ダイダラボッチ、平将門、源頼朝、豪徳寺の招き猫、黒塚、山の背競べ、親捨てなどの話ごとに、口承を重んじて選んだ例話を掲げる。各項は例話に〔類話〕〔文献〕〔参考〕を添え、類話は伝承地ごとに梗概で示し、文献は近世以後の史料を原文で抄出し、柳田・高木の分類による話型名を併記する。

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