市電工事で伐った二本の古松
どんな伝承か
市の電気局が市電の工事のために、二本の古い松を伐った。すると直接木に手を下した二人は熱病にかかって死に、工事の監督も同じく熱病に倒れた。県から木の払い下げの交渉にあたった者も病みつき、伐採のあとの道路を整えた運転手までが足に大けがを負った。松にかかわった者に次々と災いが降りかかったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第5巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第5巻』は、叢書「日本伝説大系」の一巻をなす伝説資料集である。埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨の伝説を扱い、二つの太陽、蹴裂明神、ダイダラボッチ、平将門、源頼朝、豪徳寺の招き猫、黒塚、山の背競べ、親捨てなどの話ごとに、口承を重んじて選んだ例話を掲げる。各項は例話に〔類話〕〔文献〕〔参考〕を添え、類話は伝承地ごとに梗概で示し、文献は近世以後の史料を原文で抄出し、柳田・高木の分類による話型名を併記する。