壱岐の鬼を退治した百合若
どんな伝承か
百合若は豊後に住んでいたが、勅命を受けて芥満国すなわち壱岐の鬼を退治した。ところが眠り込んだところを家来の別府兄弟に置き去りにされる。片目の小鬼の世話で餓死をまぬかれ、一年後に釣り舟を見つけて助けを求めた。漁師は鬼かと疑って断ったが、必ず大漁させると約束し、高い山の近くで網を入れさせると大漁になった。なお疑われて帆柱に縛られたが、綱を緩めれば嵐は静まると告げ、そのとおりになる。豊後へ送り届けられた百合若は褒美を受け、母が歯を確かめてようやく本人と認められたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第13巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第13巻』所収の「文化叙事伝説」全35話(福岡・大分・佐賀・長崎=北九州)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。