桃から生まれた百合若大臣
どんな伝承か
百合若は桃から生まれ、幼名を桃太郎といった。姫が美しいと聞いて御殿の風呂たきに住みこむと、王は鬼退治を果たせば姫を与えると言う。名を百合若大臣と改め、七十艘の船で芥満国へ渡り、太郎・次郎という鬼の大将を退治した。だが鬼の起こした風で船は散り、帰れなくなる。残しておいた小鬼のおかげで餓死をまぬかれ、網引きの船が流れ着くと、炒り豆に芽が出るまで戻るなと言って小鬼を扇で天竺へ送った。漁師には鬼と疑われたので船べりに身を縛って日本へ帰り、荒馬を乗りこなして本人と認められ、約束どおり姫を得たという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第13巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第13巻』所収の「文化叙事伝説」全35話(福岡・大分・佐賀・長崎=北九州)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。