山をわけて着いた隠れ里の家籠
どんな伝承か
下毛郡耶馬渓町の家籠には、落人の来歴を語る話が伝わる。落人のなかには宇佐市の高家や下庄布津部の浜に上陸した者もいた。彼らは布津部の人々に一時かくまわれ、今津から犬丸川をさかのぼって山国川の流域に出て、城井一族に歓待された。それでも安心はできず、ふたたび山国川をさかのぼり、柿坂から支流の山移川に入って山をわけ、たどり着いたのが家籠であった。明治のころまで、下界とほとんど交渉のない暮らしが続いていたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第13巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第13巻』所収の「文化叙事伝説」全35話(福岡・大分・佐賀・長崎=北九州)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。