童男ふすべに残る漂着の記憶
どんな伝承か
秦の始皇帝は死を免れるため、東海の蓬莱にあるという不老不死の霊薬を求め、王子の徐福ら四人に童男童女をつけて船出させたという伝えがある。その船が難破し、当時は入江であったこの地の岸辺に着いた。村人は仮死の者を丘まで担ぎ上げ、焚き火をして生き返らせたので童男山の名が残ったという。一月には山を掃き清め、巨石で築かれた古墳の中で枯葉を焚く童男ふすべの行事がある。徐福の渡来地は紀伊の熊野や佐賀の金立にも伝えがあると添えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第13巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第13巻』所収の「文化叙事伝説」全35話(福岡・大分・佐賀・長崎=北九州)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。