七不思議の伝わる長者の池
どんな伝承か
旧大野郡野津町には、旱魃のとき田野長者が池の大蛇に雨を祈り、娘を与えることで水を得たという話が伝わる。三人の娘のうち末娘が承知して池へ赴いたが、大蛇が現れたとき法華経を読んでいたので助かった。この土地には七つの不思議が語られ、音無川・鳴滝・念仏水・雪中の穂蓼・雪中の青梅・白水の流・鶏の声がそれにあたるという。木の葉石というものもある。長者が飼っていた丹頂の鶴は、いちばん後まで池のほとりの沢に棲んでいたと伝えられる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第13巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第13巻』所収の「文化叙事伝説」全35話(福岡・大分・佐賀・長崎=北九州)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。