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化石になった祖父の琵琶

所在地長崎県西海市西海町太田和郷(琵琶石)
年代伝承(口承)
登場静香、人身供養となった孫娘
出典日本伝説大系 第13巻

どんな伝承か

西海町に、前条と同じ祖父と孫娘の話が長い形で伝わる。三歳で両親を失った静香は祖父の手ひとつで育ったが、その祖父も目を病んで失明した。静香は庄屋に願って池の蓮の花を売り、朝早くから夜遅くまで働いて祖父を養う。祖父の目が治る祈禱の礼として米十俵と小判十枚が要ると聞き、静香は人身供養に身を売った。一年たっても娘は帰らず、盲いた祖父は琵琶を弾いて娘を呼び歩いたすえ、太田和の崖から落ちて死ぬ。その琵琶が化石して残ったのが琵琶石だという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第13巻(山中耕作・宮地武彦(執筆・整理)/荒木博之(解説)・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第13巻――北九州(福岡・大分・佐賀・長崎)』は、福岡・大分を山中耕作、佐賀・長崎を宮地武彦が執筆・整理し、荒木博之が解説を担った伝説資料集の一巻である。姫島、うつぼ舟、百合若大臣、黒髪山の大蛇退治、平家谷、炭焼小五郎、河童、白米城など、北九州四県に伝わる伝説を題目ごとに収める。各題目は口承を重んじて選んだ例話を冒頭に据え、県別の類話を梗概にして伝承地と出典名を添え、近世以後の史料を文献として抜き出す編み方をとる。

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