綾部郷を救えなかった僧の経塚
どんな伝承か
平安の世のこと、綾部郷は風水害と疫病に苦しんでいた。脊振山の名僧性空上人の仲間であった隆信沙門という僧が、法華経一万部を読経して里人を救おうと決心した。ところが満願の間近になって鬼に惑わされ、願を成就できないままむくろと化した。里人は驚き悲しんでその亡骸を葬り、祈祷の場に石を積んで法華経を埋め、経塚としたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第13巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第13巻』所収の「文化叙事伝説」全35話(福岡・大分・佐賀・長崎=北九州)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。