大亀が背負って高くなった城
どんな伝承か
天正年間、有馬氏が西郷氏の高城を攻めた。有馬軍が今度は北の裏門から攻めようと陣を敷き、明日はいよいよ総攻めだと構えていると、夜のあいだに城がむくむくと文福茶釜のようににわかに高く盛り上がった。驚いた敵は矢を放ってみたが、高くてとても届きそうにない。気味悪がって包囲を解き、逃げ出してしまった。大亀が背中に城を背負って助けたのだと、諫早の城下の人々は誰いうとなく語り合ったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第13巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第13巻』所収の「文化叙事伝説」全35話(福岡・大分・佐賀・長崎=北九州)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。