盲人を忌む切幡村と景清の娘の墓
どんな伝承か
肥後の球磨、人吉の城下から五、六里ほど東にある切幡村には、景清の母が祀られているという。景清の塚が日向にあることは広く知られているが、なぜここに母が祀られたのかは分からない。同じ村には景清の娘の墓もあり、切幡の神社として一村の氏神に祀られている。この村は盲人をひどく忌み、座頭が他所から入ることを許さない。もし禁を犯して入れば、たちまち大きな祟りが起こって難儀するといわれる。世に伝わるとおり、悪七兵衛景清が後に盲いた人であったからだろうか。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第14巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第14巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全75話(熊本・宮崎・鹿児島=南九州)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。