トップ > 福島県の伝承 > 下郷町

玄蕃の武者修業と東松峠の座頭明神

所在地福島県南会津郡下郷町豊成楢原(東松峠)
年代不明
登場楢原玄蕃、家老簗瀬、座頭の明神
出典下郷町史 第5巻(民俗編)――伝説

どんな伝承か

簗瀬三左衛門と玄蕃は武者修業に出て越後路へ向かい、東松峠の茶屋で一服していると、大男の座頭が現れて力比べを持ちかけた。くじで玄蕃が先に張り手を打つと、座頭の頭はぺしゃんこに凹んだが、みるみる盛り返して元より頑丈になり、張った玄蕃の手のほうが利かなくなった。次に座頭が指を太く膨らませて張ろうとしたので、玄蕃はとっさに自炊用の鍋を頭上にかざした。鍋は梵鐘のような音を立てて割れ、破片で居合わせた者たちが怪我をした。座頭は自分は東松峠を預かる明神だと名乗り、負けることを知る修業をせよと諭して消えた。二人はすごすごと若松へ戻ったという。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

下郷町史 第5巻(民俗編)――伝説(下郷町(編)・下郷町史)

『下郷町史 第5巻(民俗編)――伝説』は、会津の下郷町の町史民俗編のうち、町内の伝説を集めた第二節である。鏡沼の大蛇や二岐山のダイタンボウ、狼に食われた祖母、湯野上温泉猿湯の由来、高倉宮以仁王と桜木姫・紅梅御前の落人伝説、伊達政宗の戦の悲話、小野の長者と小野観音の金の鰐口などを収める。伝説を自然伝説・歴史伝説・信仰伝説に分け、各話に地名や供養塔・墓・文化財の現状を書き添えている。

種別から探す

玄蕃怪力座頭明神力比べ化身

下郷町の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『下郷町史 第5巻(民俗編)――伝説』の伝承