赤田松まで続いた正月の提灯の列
どんな伝承か
村から二キロ離れた所に赤田松があり、その木のそばに若い夫婦が住んでいた。結婚して二年目に美しい女の子が生まれたが、四つになった冬、昼寝をしていたまま姿を消した。七日目の夜明け、母親の夢枕に娘が立ち、自分は天国へ連れて来られたこと、正月二日の夜に天城岳から赤田松まで提灯の列を作ると語った。はたして正月二日の夜、二時ごろに提灯がともったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(山下欣一・遠藤庄治・福田晃(編集執筆)・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第15巻』は、山下欣一・遠藤庄治・福田晃が奄美・沖縄本島・沖縄先島の編集執筆を分担し、福田晃が全体をまとめた伝説集である。島々の口承伝説を、市町村の民話集や大学の口承文芸研究会の採集稿、近世の文献から集め、天地や人類の始まり、島建ての神、キジムナー、蛇婿、津波、御嶽や墓の由来などを収める。第一部「文化叙事伝説」と第二部「自然説明伝説」に分け、各話を例話・類話・文献・参考の順に並べ、類話は地域別に配列する。