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幟竿で殺された落人が祟る宮脇の節句

所在地愛知県瀬戸市宮脇町
年代天正十二年(1584)
登場池田勝入、長久手の戦で敗れた豊臣方の部将(打ち殺された落人の主)
出典愛知県伝説集

どんな伝承か

五月の節句に幟を立てない土地がある。瀬戸の宮脇町一帯がそれである。天正十二年四月、徳川家康と豊臣秀吉の長久手の戦で豊臣方が負け、その部将池田勝入の家臣某が傷を負い、隠れながらこのあたりまで逃げてきて村人に助けを求めた。ところが村人は、ちょうど節句の幟を立てるところだったので、その幟竿で前田、いまの薬師町の蓮田へ追い込み、皆で打ち殺してしまった。その後、幟を立てた家の子がわけもなく次々と死んでゆき、神に伺いを立てると落人の祟りだというので、塚を築いて霊を祀り、以来幟を立てなくなった。某家の屋敷内に残る小さな社に子供のむつきを干すと頭が痛くなるともいう。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

愛知県伝説集(福田祥男・1961年(昭和36年))

『愛知県伝説集』は、福田祥男が昭和三十六年に著した愛知県の伝説集である。尾張・三河の山や海、淵や池、地蔵と観音、石や塚、城跡、地名、動物と変化、植物、祟りと怨霊などにまつわる言い伝えを、原型に忠実に再現することをめざして平易な文で語り直し、話の末に郡市名を添える。山の伝説から其の他の伝説まで十五の部に分け、あとがきでは前年に出した『愛知県伝説集・虹と黒潮』を全面的に改稿し増補したと記す。

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