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鬼の手形が残る国見山の岩

所在地福島県郡山市中田町高倉(国見山)
年代延暦十六年(七九七)・桓武天皇期
登場坂上田村麻呂、悪呂丸、佐久間養軒、三本木金平、正林姫、三春藩算術指南役、庄屋、葬られたと伝わる姫
出典郡山の伝説

どんな伝承か

中田町上石と高倉にまたがる海抜四百七十五メートルの国見山は、全山に奇岩や洞窟がある。昔、都を逃れた公家たちがこの山に住みつき、近郷を荒らして略奪したので、人々は鬼と呼んでいた。延暦十六年、坂上田村麻呂は拠点を金屋に置き、国見山に住む悪呂丸を征伐しようとした。道端の老婆が国見山を指して「アノ山だ」と教えた辺りは、今も中田町高倉字阿ノ山という。三日かかって鬼穴に攻め入ると、悪呂丸はついに武器を投げ出して降伏し、帰順の証として石に手形を押したという。その鬼の手かけ石が阿ノ山薬師堂の脇の山に残されている。

原典より

中田町上石と高倉にまたがる海抜四百七十五メートルの山で、ひときわ高くそびえる山が国見山である。—— 郡山の伝説(ふるさとの文化財調査事業・昭和六十一年(1986)刊/監修 大島建彦) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

郡山の伝説(ふるさとの文化財調査事業・昭和六十一年(1986)刊/監修 大島建彦)

福島県郡山市(旧安積郡・田村郡域、湖南・熱海・三穂田・逢瀬・西田・中田ほか各町)に伝わる伝説を、木/石・岩/水/塚/坂・峠・山/祠堂/家・村/祭礼・行事の八部門に分類して集成する。坂上田村麻呂や阿古陀媛・采女伝説・萩姫、源義家ら前九年の役の人物伝承、淵や池の主・龍神・河童、弘法大師の清水、稲荷・観音・地蔵の霊験、長者伝説や埋蔵金、隠れキリシタンなど、郡山の地に根ざした怪異・霊験・由来譚を伝承地つきで網羅する。

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