観音と木の船がある高原山の岩穴
どんな伝承か
湖南町三代から南へ七キロ、高原山の中腹に岩穴が口を開けている。入ってすぐは十畳ほどの広さで、四囲は切り石を積み上げたように見える。階段のような段差を三か所越すと六畳ばかりの空間があり、さらに進むと三畳ほどの場所に出る。その先は深く、どこまで続くか分からない。奥には蓮の蕾を手にした観音が安置され、その前に木で造った船が置かれている。この船にちなんで、あたりを船沢と呼ぶようになったと伝えられる。
原典より
湖南町三代の南方、七キロメートル、高原山の中腹にある。—— 郡山の伝説(郡山市教育委員会(編)・大島建彦(監修)・ふるさとの文化財調査事業・1986年(昭和61年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
郡山の伝説(郡山市教育委員会(編)・大島建彦(監修)・ふるさとの文化財調査事業・1986年(昭和61年))
『郡山の伝説』は、郡山市教育委員会が大島建彦の監修を受けて昭和六十一年に編んだ伝説集である。昭和五十九年度の「ふるさとの文化財調査事業」で調査員が市内全域から採集した伝説を中心に、郷土誌などで補った話を収め、采女伝説や坂上田村麻呂・源義家・弘法大師にまつわる話が多い。『日本伝説名彙』にならって木・石岩・水・塚・坂峠山・祠堂・家村・祭礼行事の部に分け、各話に伝承地と報告者名を添え、巻頭に監修者の解説を置く。