敵の弓矢を奪い取った平
どんな伝承か
郡山市西田町丹伊田に弓取平と呼ばれる場所がある。天正のころ、黒鹿毛館の出先にあたる物見所へ、大内の軍勢がおよそ二百騎で押し寄せた。館の兵はこれを迎え撃って外へ討って出、敵を破って三十人ほどの首を取ったという。このとき敵の弓矢を数多く奪い取ったことから、その地を弓取平と呼ぶようになったと伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
郡山の伝説(郡山市教育委員会(編)・大島建彦(監修)・ふるさとの文化財調査事業・1986年(昭和61年))
『郡山の伝説』は、郡山市教育委員会が大島建彦の監修を受けて昭和六十一年に編んだ伝説集である。昭和五十九年度の「ふるさとの文化財調査事業」で調査員が市内全域から採集した伝説を中心に、郷土誌などで補った話を収め、采女伝説や坂上田村麻呂・源義家・弘法大師にまつわる話が多い。『日本伝説名彙』にならって木・石岩・水・塚・坂峠山・祠堂・家村・祭礼行事の部に分け、各話に伝承地と報告者名を添え、巻頭に監修者の解説を置く。